噛み合わせが悪いサインとは?
歯・顎・体に出る症状の目安【市川】
「自分の噛み合わせが悪いのかどうか、そもそも分からない」。歯科医院に相談する前に、多くの方がここでつまずきます。痛みがはっきりしているわけではなく、なんとなく顎が疲れる、家族に歯ぎしりを指摘された、といった漠然とした違和感だからです。市川でも、お子さんの歯ぎしりの音をきっかけに、ご自身の症状も気になり始めたという保護者の方からのご相談が少なくありません。
この記事では、噛み合わせが悪いサインを「歯に出るもの」「顎に出るもの」「体に出るもの」の3か所に分けてご紹介します。鏡で見て分かるもの、朝起きたときに感じるもの、家族が気づけるものをそれぞれ整理し、最後にセルフチェックでできること・できないことをお伝えします。当てはまる項目があっても、それだけで「悪い」と決まるわけではありません。噛み合わせの視点で確認する価値があるかどうかの目安として、読み進めてみてください。
噛み合わせのサインは
「歯」「顎」「体」の3か所に出る
噛み合わせが偏っていたり、歯ぎしり・食いしばりで強い力がかかっていたりすると、その影響は口の中だけでなく、顎や周りの筋肉にも現れます。サインが出る場所ごとに見ていくと、自分がどこに気づきやすいかも分かってきます。
歯に出るサイン|鏡と指先で気づけるもの
- 前歯の先端や奥歯の山が平らになり、つやのある面ができている(歯どうしがこすれ続けた跡)
- 歯と歯ぐきの境目あたりが、くさびを打ったようにえぐれてへこんでいる
- 冷たいものや歯ブラシがしみる歯があるのに、虫歯は見つからない
- 同じ歯の詰め物や被せ物が繰り返し外れる、欠ける
- 歯にひびのような縦の線が見える、噛むと一本だけ響く
- 下の前歯の内側や上顎の真ん中に、骨が盛り上がったようなこぶがある
歯に出るサインの多くは、噛む力が集中し続けた結果として現れます。歯の根元のくさび状のへこみは、歯ぎしりや食いしばりの力で歯がたわみ、境目の弱い部分が欠けてできると考えられています。しみる症状が虫歯と区別しにくい場合もあるため、初期の虫歯との切り分けは検査で行います。
顎に出るサイン|動かしたときに気づけるもの
- 口を開け閉めするときに、耳の前あたりでカクッ・コキッという音がする
- 朝起きたときに顎がこわばっている、口を開けにくい
- 大きなあくびをするときや硬いものを噛んだあとに、顎がだるくなる
- 口を開けたときに、顎が左右どちらかに曲がりながら開く
- 耳の前やこめかみを押すと痛みや張りがある
顎のサインは、噛み合わせの偏りや歯ぎしり・食いしばりによって顎の関節や筋肉に負担がかかっているときに出やすいものです。公益社団法人 日本口腔外科学会の解説では、顎関節症は女性にやや多く、20歳代と40歳代以降に多くみられ、重症化すると開口障害や咀嚼障害が生じ、首や肩のこりが現れることもあるとされています(参照:公益社団法人 日本口腔外科学会「顎関節の疾患」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_kansetu/ )。音だけで痛みがない状態なら経過を見ることも多いのですが、音の種類が変わった、開けにくさが加わったといった変化は、確認の目安になります。
体に出るサイン|本人より周りが気づくもの
- 頬の内側の粘膜に、噛み合わせの線に沿った白っぽい筋がある
- 舌のふちに、歯の形に沿った波のような跡がついている
- 起床時に頭が重い、こめかみが張っている日がある
- 家族から「寝ているときに歯の音がする」と言われた
- 集中しているときに、上下の歯が触れ合っていることに気づく
体に出るサインは、睡眠中や仕事中など本人が意識していない時間に力がかかっている手がかりです。厚生労働省の情報サイトでは、歯ぎしりには上下の歯をこすり合わせるグラインディング、強く噛みしめるクレンチング、カチカチと噛み合わせるタッピングといった種類があり、自覚症状がない場合も多いと説明されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯ぎしり」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-028.html )。音のしない噛みしめは家族にも気づかれにくいため、頬や舌の跡が唯一の手がかりになることもあります。
家族で気づけるサイン|
子ども・大人・祖父母それぞれの見どころ
噛み合わせのサインは、自分では気づきにくくても、一緒に暮らす家族が先に気づくことがよくあります。ご家庭の中で、世代ごとにどこを見ればよいかを整理しました。
子ども|音より「すり減り」と「訴え」を見る
お子さんの歯ぎしりの音は、生え替わりの時期に噛み合わせの位置を探る自然な動きとして起こることが多く、音だけで心配しすぎる必要はありません。見ておきたいのは、乳歯の先端が目立ってすり減っていないか、朝に顎の痛みを訴えないか、永久歯に生え替わってからも歯ぎしりが続いていないか、という点です。また、いつも同じ側で噛んでいる、頬杖の癖がある、といった様子も、噛み合わせに影響する要素として気に留めておくとよいでしょう。生え替わりの時期の目安は、当院の小児歯科の記事で確認できます。
大人|「朝」と「集中しているとき」に注目する
働き盛りの世代では、起床時の顎のこわばりや頭の重さ、日中に歯を触れ合わせている癖が主な手がかりになります。パソコン作業や家事に集中しているとき、ふと気づくと上下の歯が当たっている。この状態が長く続くと、顎の筋肉は緊張したままになり、歯にもじわじわと負担がかかります。夫婦間で「寝ているときに歯の音がする」と伝え合うことは、本人が気づけない睡眠中のサインを拾う貴重な機会です。
祖父母|入れ歯と「噛みにくさ」を見る
年齢を重ねた方では、入れ歯のすり減りや合わなくなった入れ歯が噛み合わせを左右します。食事に時間がかかるようになった、硬いものを避けるようになった、入れ歯をよく外している、といった変化は、噛み合わせが変わってきたサインかもしれません。本人は「年のせい」と思って口にしないことも多いため、家族が気づいて声をかけることが受診のきっかけになります。
市川で「噛み合わせのせいかどうか」を確かめるなら|
セルフチェックでできること・できないこと
ここまでのサインを確認して、いくつか当てはまった方もいるかもしれません。ただし、セルフチェックには限界があります。できることとできないことを分けておくと、次に何をすればよいかがはっきりします。
セルフチェックでできること
- 歯のすり減りや根元のへこみ、頬や舌の跡を鏡で確認し、変化を記録しておく
- 顎の音や朝のこわばりが「いつ」「どのくらいの頻度で」出るかをメモする
- 日中に歯が触れ合っている瞬間に気づく回数を増やし、気づいたら離す
- 家族の歯ぎしりの音や、子どもの噛み方の癖に気を配る
セルフチェックではできないこと
サインがあることと、その原因が噛み合わせにあることは別の話です。しみる症状は初期の虫歯でも起こり、顎の音は関節のクッションのずれで起こることもあり、頭の重さは睡眠や姿勢が関係していることもあります。どのサインがどの原因から来ているのかを切り分けるには、歯の当たり方の確認やレントゲンといった検査が必要です。セルフチェックは「確認する価値があるか」を判断するところまでで、その先は歯科医院の役割だと考えていただくとよいと思います。検査の結果、治療は必要なく経過観察で十分、と分かることも少なくありません。当院で行っている噛み合わせの治療については、噛み合わせ治療のページにまとめています。
市川での相談と院内のご案内
- JR市川駅の南口から歩いて7分ほど、そよらリーフシティ市川の2階にあり、休診日なしで夜20時30分まで受け付けています。お子さんの検診と保護者の方のご相談を同じ日にまとめて予約することも可能です
- 初回は問診でサインの出る時間帯を伺い、歯の当たり方の確認、すり減りや跡の視診、レントゲン撮影を行います。顎の関節を詳しく見る必要があれば院内の歯科用CTで撮影します
- 診療室は個室になっているので、家族に指摘された歯ぎしりのことや、お子さんの様子も落ち着いてお話しいただけます
- 検査の結果は写真と画像をお見せしながら、「経過観察」「就寝時のマウスピースで様子を見る」「治療が必要」のどれに当たるかを分かりやすくお伝えします
- お子さんの歯ぎしりについては、定期検診の中で歯のすり減りの程度を継続して確認していきます
よくある質問
歯の先端が平らになってきた気がします。噛み合わせのサインですか?
朝起きると顎が重い日があります。毎日ではないのですが受診すべきですか?
子どもが寝ているときに歯ぎしりの音がします。噛み合わせが悪いのでしょうか?
頬の内側に白い線のような跡があります。これは何ですか?
セルフチェックで当てはまる項目が多かったら、すぐ治療になりますか?
まとめ|噛み合わせが悪いサインは「歯・顎・体」の3か所で探す
噛み合わせが悪いサインは、歯のすり減りや根元の欠け・繰り返す詰め物の脱落といった歯に出るもの、音や朝のこわばりといった顎に出るもの、頬や舌の跡・起床時の頭の重さといった体に出るものの3か所に分けて探すと見つけやすくなります。本人より家族が先に気づくことも多く、子ども・大人・祖父母で見どころは変わります。
ただし、サインがあることと原因が噛み合わせにあることは別で、切り分けには検査が必要です。市川で当てはまる項目があった方は、セルフチェックの結果を持って、一度確認しに来ていただければと思います。経過観察で済むかどうかも、そのときにはっきりします。
噛み合わせ治療を受けるうえでの注意点
注意点
- この記事のサインの一覧は一般的な目安で、当てはまる項目があっても噛み合わせに原因があるとは限らず、診断は検査のうえで個別に行います
- しみる・欠ける・響くといった症状は虫歯や歯の亀裂など別の原因でも起こるため、自己判断で様子を見続けず、原因の確認をおすすめします
- お子さんの歯ぎしりは成長に伴う一時的なものであることが多く、この記事の記述は治療の必要性を示すものではありません
- 検査のあとに治療へ進む場合、削る調整は歯質が戻らない、マウスピースは装着時の違和感、被せ物や矯正はそれぞれ固有のリスクを伴うため、事前にご説明します
- レントゲンや歯科用CTでは少量の放射線を用いるため、妊娠中の方や妊娠している可能性のある方は検査前にお伝えください
おおよその費用
噛み合わせのサインの原因を調べる診察と歯の当たり方の確認、レントゲン撮影は、歯科医師が必要だと判断したものなら健康保険の対象になるのが一般的です。症状の改善を目的とした調整や、就寝時に使うマウスピース(ナイトガード)の作製も同じ扱いです。窓口で支払う額は、その日の検査と処置の点数に負担割合をかけて計算され、お子さんは市川市の医療費助成の対象になることがあります。お支払いは現金でもクレジットカードでも受け付けています。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)にもとづき、噛み合わせが悪いサインを知ったうえで、セルフチェックの限界を理解し、必要なときに受診を判断していただけるように記載しています。
※サインの現れ方や原因には個人差があります。※保険が適用されるかは症状と診断次第です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。噛み合わせのサインの原因は検査のうえで個別に判断されますので、当てはまる項目があった場合は歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。