初期虫歯を進ませない毎日のケアとは?歯磨き・フッ素・食習慣【市川】

お子さんの前歯の根元に白い線のような濁りを見つけた、あるいはご自身が検診で「初期の虫歯なので、まずはご家庭でのケアを」と言われた。そんなとき、「ケアと言われても、いつもの歯磨きと何が違うのだろう」と感じる方は多いはずです。市川でご家族そろって通われる方からも、「歯磨き粉はどれを選べばいい?」「おやつはやめるべき?」「仕上げ磨きはいつまで?」といった具体的な質問をよくいただきます。初期虫歯を進ませないための毎日のケアは、特別な道具を増やすことではなく、歯磨きフッ素食習慣の3つを「初期虫歯を止める向き」に少しずつ寄せていく作業です。

この記事では、フッ化物配合歯磨き剤の年齢別の使い方、磨き残しやすい場所とその攻略法、食べ方・飲み方の見直しポイント、そしてお子さんの仕上げ磨きのコツを、明日から実行できる形でお伝えします。あわせて、家庭のケアと歯科医院での確認をどう組み合わせるかも整理します。

初期虫歯のケアは「磨く」より
「進ませない環境づくり」

口腔内ミラーで奥歯の噛む面の溝の状態を確認しているところ|シティデンタルクリニック そよらリーフシティ市川

フッ化物配合歯磨き剤の使い方|年齢別の目安

初期虫歯を進ませないケアの中心にあるのがフッ化物(フッ素)です。フッ化物には、溶け出したミネラルが歯に戻る再石灰化を助け、酸への抵抗力を高める働きが期待されています。市販の歯磨き剤の多くにフッ化物が配合されていますが、大切なのは「年齢に合った濃度を、適切な量で、口に残す使い方をする」ことです。厚生労働省のe-ヘルスネットは、年齢別の目安を次のように示しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-007.html )。

年齢 フッ化物濃度の目安 使用量の目安 使い方のポイント
歯が生えてから2歳 フッ化物濃度の目安:900〜1,000ppmF 使用量の目安:米粒程度(1〜2mm程度) 使い方のポイント:1日2回。磨いたあとはティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい
3〜5歳 フッ化物濃度の目安:900〜1,000ppmF 使用量の目安:グリーンピース程度(5mm程度) 使い方のポイント:うがいをする場合は少量の水で1回のみ
6歳〜成人・高齢者 フッ化物濃度の目安:1,400〜1,500ppmF 使用量の目安:歯ブラシ全体(1.5〜2cm程度) 使い方のポイント:1日2回、就寝前を含む。歯磨剤を軽くはき出し、うがいは少量の水で1回のみ

表の中で見落とされがちなのが「うがいは少量の水で1回のみ」という点です。せっかく歯磨き剤で運んだフッ化物を、たっぷりの水で何度もすすいで流してしまうと、歯に残る量が減ってしまいます。すすぎ方を変えるだけなら、今夜からでもできます。なお、日本で市販されている歯磨き剤のフッ化物濃度は1,500ppmF以下と定められており、パッケージの成分表示や「1450ppm」などの表記で確認できます。

磨き残しやすい場所を知って、そこから磨く

初期虫歯ができた場所は、これまでの磨き方で毛先が届いていなかった場所でもあります。つまり、その場所こそ「いつもの磨き方」を変える必要がある場所です。多くの方に共通する磨き残しやすい場所と、届かせるコツを挙げます。

  • 歯と歯ぐきの境目:毛先を境目に斜めに当て、小さく細かく動かす。力を入れると毛先が開いて届かなくなります
  • 奥歯の噛む面の溝:歯ブラシを前後に小刻みに。溝の底には毛先が入りにくいため、フッ化物を行き渡らせる意識で
  • 歯と歯の間:歯ブラシだけでは届きません。フロスや歯間ブラシを1日1回、就寝前に。初期虫歯の場所が歯と歯の間なら特に優先
  • 一番奥の歯の後ろ側と、詰め物のふち:口を少し閉じ気味にして頬をゆるめると、奥まで歯ブラシが入りやすくなります
  • 利き手側の犬歯のあたり:右利きなら右側の犬歯周辺が意外と磨けていないことが多く、鏡で確認を

順番も工夫のしどころです。いつも同じ場所から磨き始めると、最後のほうは雑になりがちです。初期虫歯を指摘された場所から磨き始める、と決めてしまうのがおすすめです。

食べ方・飲み方でここまで変わる|
回数・時間・就寝前

頬に手を当てて歯の状態を気にする女性|シティデンタルクリニック そよらリーフシティ市川

虫歯を進めるのは「量」より「回数と時間」

甘いものを食べると、口の中の細菌が糖分から酸をつくり、歯の表面のミネラルが溶け出します。唾液がその酸を薄めて中和し、ミネラルを戻すまでには時間がかかります。ここで大切なのは、糖分の「量」よりも「口の中が酸性になっている時間の長さ」です。同じ量のお菓子でも、一度にまとめて食べて終わるのと、少しずつ何回にも分けて食べるのとでは、酸にさらされる合計時間がまったく違います。ジュースやスポーツ飲料、甘いカフェオレを少しずつ飲み続けるのも同じ理屈で、飲むたびに酸性の時間が延びていきます。

e-ヘルスネットも、子どものむし歯予防として、砂糖を含んだ飲食物をだらだらと食べないこと、寝る前の2時間以内の飲食を控えること、十分な歯みがきが大切だと述べています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「子供のむし歯の特徴と有病状況」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-002.html )。これは大人にもそのまま当てはまる考え方です。

見直したい習慣と、代わりにできること

見直したい習慣 なぜ初期虫歯を進めやすいか 代わりにできること
おやつを少しずつ何回も なぜ初期虫歯を進めやすいか:酸性の時間が一日中続く 代わりにできること:時間を決めて一度に。食べたら水やお茶で口をゆすぐ
甘い飲み物をちびちび なぜ初期虫歯を進めやすいか:飲むたびに酸性に戻り、唾液の回復が追いつかない 代わりにできること:水・お茶に切り替える。飲むなら食事と一緒に
寝る前の飲食 なぜ初期虫歯を進めやすいか:就寝中は唾液が減り、酸を中和する力が落ちる 代わりにできること:就寝前2時間は水以外を控え、最後にフッ化物入り歯磨き剤で磨く
よく噛まずに早食い なぜ初期虫歯を進めやすいか:唾液が十分に出ず、洗い流す力が弱まる 代わりにできること:噛みごたえのある食材を取り入れ、ゆっくり食べる
口が乾きやすい・口呼吸 なぜ初期虫歯を進めやすいか:唾液の膜が薄くなり歯が守られにくい 代わりにできること:こまめな水分補給。鼻づまりや薬の影響が疑われる場合は相談を

全部を一度に変える必要はありません。初期虫歯を指摘された方に当院がまずお願いするのは、「飲み物を水かお茶にする」「寝る前の飲食をやめる」の2つだけです。この2つで酸性の時間はかなり短くなり、そのうえでフッ化物が働ける環境が整います。

よくあるつまずきと対処

  • 「子どもがジュースを欲しがる」→ 家に常備しない、飲むなら食事のときだけと決めると、だらだら飲みは減ります
  • 「仕事中に甘いコーヒーが手放せない」→ 飲む回数をまとめる、飲んだあとに水を一口飲むだけでも違います
  • 「夜遅く帰って空腹で寝られない」→ 食べたあとに必ず磨く。磨けないときは水でしっかりゆすぎ、翌朝に丁寧に磨く
  • 「フロスが続かない」→ 全部の歯にやろうとせず、初期虫歯のある歯と歯の間だけからでも始める

市川で家族の初期虫歯をケアするなら|
子どもの仕上げ磨きと医院で確認する頻度

歯科用レントゲン画像をモニターで指し示して説明しているところ|シティデンタルクリニック そよらリーフシティ市川

子どもの仕上げ磨きで気をつけたいこと

お子さんの初期虫歯は、生えたばかりの永久歯や、生え替わりの途中で背の低い歯によく見つかります。生えたての歯は表面がまだ十分に硬くなっておらず、背が低いために歯ブラシの毛先が届きにくいからです。e-ヘルスネットも、子どもが自分で歯みがきをする場合、奥歯や新しく生えた歯で磨き残しができることを挙げています。仕上げ磨きは「子どもが自分で磨いたあとに、保護者が届いていない場所を補う」時間だと考えて、次の点を意識してみてください。

  • 寝かせた姿勢で、上の前歯の唇側の根元と、奥歯の噛む面・頬側を重点的に。ここが初期虫歯の好発部位です
  • 年齢に合った濃度のフッ化物入り歯磨き剤を使い、磨いたあとのすすぎは少なめに
  • 生えかけの奥歯は、歯ブラシを横から入れて毛先を溝に当てる。前からでは届きません
  • 「上手に磨けたね」で終わらせず、鏡で一緒に初期虫歯の場所を確認し、そこが白いままか、ざらつきが出ていないかを見る習慣を
  • 自分磨きへの移行は一気にではなく、まず「朝は自分で、夜は仕上げ磨き」から段階的に

家庭のケアと医院での確認は「セット」で

毎日のケアが土台になる一方で、初期虫歯が進んでいないかを確かめること、そして市販品より高い濃度のフッ化物を塗ることは、歯科医院でしかできません。市川市の商業施設「そよらリーフシティ市川」に入る当院(シティデンタルクリニック そよらリーフシティ市川)は、お買い物と一緒にご家族で立ち寄っていただける場所です。

  • 初期虫歯を指摘された場所は、数か月ごとに同じ場所を確認し、写真や記録で前回と比べます
  • 年中無休で20時30分まで診療しているため、学校や仕事のあとでも家族そろっての通院日を組めます
  • 個室の診療室で、お子さんの歯磨きの様子を実際に見せていただきながら、届いていない場所を一緒に確認します
  • 歯科衛生士が、ご家庭で使っている歯磨き剤の濃度や量、すすぎ方をその場でチェックしてアドバイスします
  • 予約はネットとLINEに対応。家族全員分を同じ時間帯にそろえて取ることもできます

市川で「家でのケアを頑張っているけれど、これで合っているのか分からない」という方は、歯磨き剤とフロスを持ってご来院ください。実際のやり方を見せていただくのが、いちばんの近道です。虫歯の進行段階と治療は虫歯治療のページに、お子さんのフッ素塗布やシーラントは小児歯科のページに、大人の定期的なクリーニングは予防歯科のページをご覧ください。

よくある質問

初期虫歯があるとき、歯磨き粉は何を基準に選べばいいですか?
フッ化物(フッ素)が配合されていることと、年齢に合った濃度であることが基準になります。厚生労働省のe-ヘルスネットは、6歳以上から大人は1,400〜1,500ppmF、3〜5歳は900〜1,000ppmFの歯磨剤を目安として示しています。パッケージの濃度表示を確認してください。
歯磨きのあと、口はしっかりすすいだほうがいいですか?
フッ化物を歯に残すため、すすぎは少なめが勧められています。e-ヘルスネットでは、歯磨剤を軽くはき出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとする方法が示されています。何度もすすぐ習慣がある方は、まずここを変えてみてください。
子どもの仕上げ磨きは何歳まで続けるべきですか?
一律の年齢はありませんが、奥歯の永久歯が生えそろい、自分で歯と歯の間や奥歯の奥まで磨けるようになるまでは、少なくとも夜1回は保護者の方が確認することをおすすめしています。生えたての永久歯は特に虫歯になりやすい時期です。
間食を完全にやめないと初期虫歯は止まりませんか?
やめる必要はありません。ポイントは「回数」と「時間」で、だらだら食べ続けたり、寝る前に食べたりする習慣を減らすことが優先です。おやつの時間を決め、飲み物を水やお茶にするだけでも、口の中が酸性に傾く時間は大きく減らせます。
家でのケアをしていれば、歯科医院に行かなくても大丈夫ですか?
家でのケアは進行を抑える土台ですが、進んでいないかを確かめることは自分ではできません。数か月に一度、同じ場所を歯科医院で確認し、必要に応じて高濃度のフッ化物塗布を受けることをセットで考えてください。

まとめ|初期虫歯の毎日のケアは、フッ素を残し、酸性の時間を減らすこと

初期虫歯を進ませない毎日のケアの要点は、年齢に合った濃度のフッ化物入り歯磨き剤を適量使い、すすぎを少なくしてフッ素を歯に残すこと、初期虫歯のある場所から歯磨きを始めて磨き残しをなくすこと、そして甘いものをとる回数と時間を減らして口の中が酸性になる時間を短くする食習慣の3つに集約されます。お子さんの場合は、生えたての歯を仕上げ磨きで守ることが加わります。

そのうえで、進んでいないかの確認と高濃度フッ化物の塗布は歯科医院の役割です。市川でご家族の初期虫歯をケアするなら、家庭と医院の役割分担を決めて、無理なく続けられる形をつくっていきましょう。

治療・経過観察に伴う注意点

注意点

  • 本記事で紹介したケアは初期虫歯の進行を抑えるうえで役立ちますが、その効き方は人により異なり、家庭のケアだけで進行が止まることを保証するものではありません
  • フッ化物配合歯磨き剤は年齢に応じた濃度・使用量を守ってください。小さなお子さんが大量に飲み込まないよう、保管と使用量にご注意ください
  • 初期虫歯が進んでいないかは自分では判断できないため、歯科医院での定期的な確認が前提になります。進行が確認された場合は削って詰める治療に切り替えることがあります
  • 食習慣の見直しは無理のない範囲で行い、持病や服薬で唾液が減っている場合は、主治医とも相談のうえで進めてください
  • 歯科医院でのフッ化物塗布は年齢や口の中の状態によって保険の扱いが異なり、該当しない場合は自費となることがあります

おおよその費用

ご家庭でのケアに使う歯磨き剤やフロスは市販品をご購入いただく形になります。歯科医院での初期虫歯の確認(診査・必要に応じたレントゲン)、清掃、経過観察の再診、進行した場合の保険適用の詰め物は健康保険の対象で、窓口のご負担はご加入の保険の負担割合とその日の内容で決まります。歯科医院でのフッ化物塗布は年齢と口の中の状態によって保険で行えるかが変わりますので、該当するかを診察時にお伝えします。お子さんは自治体の医療費助成の対象となる場合があります。

お支払いは現金、またはクレジットカードでお願いしています。

記載理由

医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)に準拠し、初期虫歯のケアと経過観察を検討されるご家族への注意事項として掲載しています。

※ケアの効果や注意点の現れ方には個人差があります。

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村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。適したケアの方法は年齢や口の中の状態によって異なります。初期虫歯を指摘された場合や気になる変化がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。

患者様の満足度調査を
実施しております。

少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

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