子どもの歯ぐきに歯周病の原因はある?
年代別の条件【市川】
歯ぐきの話は大人のものだと思われがちですが、小さなお子さんの歯ぐきが赤く腫れていることは珍しくありません。保護者の方から「まだ子どもなのに関係あるのですか」と聞かれることもあります。結論から言えば、歯周病の原因になる条件は、子どもの口の中にもそろいます。
ただし、大人とまったく同じ見方はしません。たまりやすい場所も、周りが気づくきっかけも違うからです。この記事では、乳歯のころ、生え変わりの時期、中高生という三つの時期に分けて、それぞれ何が条件になるのかを整理します。歯ぐきの病気としての基本は歯周病のページにまとめてありますので、そちらも手がかりにしてください。市川でお子さんの口の中が気になっている方に向けた内容です。
子どもの歯ぐきにも条件はそろう|
大人と違うのはどこか
まず押さえておきたいのは、歯ぐきの病気にも段階があるということです。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、「歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます。」と定義されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-001.html )。
子どもの口の中で起きているのは、多くが手前の段階
お子さんの歯ぐきが赤い、みがくと血がにじむ、といった状態は、上の説明でいえば手前の段階にあたることがほとんどです。支えている骨の話にまで至っているケースは多くありません。ですから、保護者の方が心配されるほど深刻な場面は少ない、というのが実際のところです。
とはいえ、放っておけばよいという意味ではありません。赤みや出血は、そこに条件がそろっているという合図です。合図が出ている場所は、たいてい道具が届いていない場所でもあります。
大人と違うのは「たまる場所」
大人の場合、汚れが残るのは歯と歯のあいだや、治療した歯の境目が中心になります。子どもの場合は事情が違い、生えている途中の歯のまわりや、大きさの違う歯が並んでいるところに集中します。歯が入れ替わっている最中の口の中は、面の高さがそろっておらず、歯ブラシが平らに当たりません。
つまり同じ「みがき残し」でも、探す場所が違うのです。大人の目で大人の場所を探しても、子どもの弱点は見つかりません。
大人と違うのは「気づかれ方」
もう一つの違いは、本人が言葉にしないことです。痛みが出ていない段階では、お子さん自身は違和感を持ちません。血がにじんでも「みがきすぎたのかな」で流れてしまいます。ですから、周りの大人が見るか、健診で指摘されるかのどちらかが、気づくきっかけになります。
この点は、自分で鏡を見て気にできる大人とは大きく異なります。子どもの歯ぐきは、本人任せでは合図を拾えない、という前提で見ておく必要があります。
「うちの子はよくみがいている」と見えていても
お子さんが自分から歯ブラシを持ち、長い時間動かしていると、保護者としては安心されると思います。ただ、動かしている時間の長さと、毛先が当たっている面の数は別のものです。同じ場所を一生懸命こすっていて、別の場所には一度も触れていない、ということはよくあります。
とくに小さいお子さんは手首の使い方がまだ発達の途中で、届く角度に限りがあります。ですから、本人の意欲とは関係なく残る場所が出てきます。ここを「ちゃんとやっていない」と受け取ってしまうと、お互いに気持ちのよくないやりとりになりがちです。残るのは技術ではなく構造の問題だと考えていただくと、声のかけ方も変わってくると思います。
時期で変わる条件|
乳歯のころから中高生まで
年齢とともに、口の中の条件は入れ替わっていきます。三つの時期に分けて、増える条件と、大人と違う点を挙げます。
乳歯のころ
この時期に増えるのは、歯と歯のあいだが接し始めることによる条件です。生えそろう前は歯と歯にゆとりがありますが、そろってくると接する面ができ、そこに歯ブラシの毛先が入らなくなります。また、上の前歯の外側は上唇の内側のすじが邪魔をして、当てにくい場所です。
大人と違うのは、歯ぐき自体がやわらかく、少しの刺激でも赤くなりやすいことです。赤みが出たからといって重い状態とは限りません。逆に、強くこすってしまうと歯ぐきを傷めることがありますので、力加減のほうが問題になりやすい時期です。仕上げのお手伝いをされる際は、毛先が歯ぐきの縁に触れる程度の軽さで十分だとお考えください。
生え変わりの時期
いちばん条件がそろいやすいのがこの時期です。抜けた場所、生えかけの歯、まだ残っている乳歯が混ざり、面の高さがばらばらになります。生えかけの歯は背が低く、歯ぐきが上にかぶさっていることもあり、その境目に汚れが留まります。
大人と違うのは、状態が数か月単位で変わっていくことです。前回できていた当て方が、次の月には合わなくなることがあります。大人であれば一度覚えた方法をしばらく使い続けられますが、この時期のお子さんについては「前に教わったとおり」が通用しない期間が続きます。定期的に見ていただくことに意味があるのは、こうした事情もあるからです。歯並びが重なっている時期の手入れについては、小児の矯正に関するページでも触れています。
中高生のころ
歯は永久歯にそろってきますが、代わりに生活の側の条件が増えます。部活動や塾で食事や就寝の時間が不規則になり、夜のみがき方が雑になりがちです。加えて、この時期から保護者が口の中を見る機会が一気に減ります。
大人と違うのは、本人が気にし始める理由が見た目や口のにおいであって、歯ぐきの状態ではないことです。矯正装置をつけている場合は、装置のまわりが新しい条件として加わります。
この時期は、保護者が直接見るのが難しくなる一方で、本人が自分の口に関心を持ち始める時期でもあります。見てあげる形から、本人が自分で確かめる形へ渡していく橋渡しの時期だと考えると、関わり方を決めやすくなります。鏡で縁の色を見る、という程度のことでも、習慣として残れば長く効いてきます。
保護者の方に見ていただきたい場所
毎日すべてを確認する必要はありません。週に一度でも、次の場所を見ておくと変化に気づきやすくなります。
- 下の前歯の内側。歯ぐきの縁が赤くなっていないか
- 生えかけの歯のまわり。歯ぐきがかぶさっている部分の色
- 上の前歯と歯ぐきの境目。ふくらんで見えていないか
- 奥歯の外側。頬を軽く引いて、縁の部分を見る
- 装置をつけている場合は、その周囲の歯ぐきの張り具合
色がふだんより濃い、縁がぷっくりして見える、といった変化があれば、それが受診の材料になります。比べる相手は「教科書的な正常」ではなく、同じお子さんの先月の様子で構いません。写真を残しておけば、記憶に頼らずに見比べられます。乳歯と永久歯の生え方そのものについては、小児歯科のページでご案内しています。
市川でお子さんの歯ぐきを
確かめるには
お子さんの歯ぐきを診るときは、大人と同じ物差しをそのまま当てません。成長の途中であることを前提に、今の時期に起きやすいことと照らし合わせながら見ていきます。
受診のときにお話しいただきたいこと
次のようなことを教えていただけると、見る場所を絞りやすくなります。お子さんご本人が答えられなくても構いません。
- みがいたときに血がにじむ場所が決まっているかどうか
- 仕上げのお手伝いをどこまでされているか。やめた時期があればそのころのこと
- 生え変わりの進み具合で、気になっている場所があるか
- 装置をつけている場合は、いつから使っているか
市川市にお住まいで、ごきょうだいがいらっしゃる場合は、まとめて同じ時間帯にお取りいただくこともできます。市川駅周辺でのお買い物のついでに立ち寄られる方も多くいらっしゃいます。
当院でご対応できること
- 昼の休みを設けず、休診日なく20時30分まで診療しています。学校や塾のあとにもお越しいただけます
- 今の時期に起きやすいことと、いま見えている状態を照らし合わせてご説明します
- 個室の診療室で、お子さんにも分かる言葉でお話しします
- 歯科用CTを備えており、生えてくる歯の位置なども必要に応じて確認できます
- ネットとLINEで24時間ご予約を受け付けています。お電話(047-711-3171)でもご相談いただけます
よくある質問
子どもの歯ぐきが赤いと言われました。すぐ治療が必要ですか?
矯正装置をつけていると、歯ぐきが腫れやすくなりますか?
歯ぐきの腫れが、生え変わりによることもありますか?
乳歯のうちの歯ぐきの状態は、大人になってから影響しますか?
子どもの歯ぐきの検査は、痛みがありますか?
まとめ|歯周病の原因は
子どもの口にも生まれている
歯周病の原因となる条件は、大人だけのものではありません。乳歯のころは歯と歯が接し始めることで、生え変わりの時期は面の高さがそろわないことで、中高生では生活の変化と見てもらう機会の減少で、それぞれ条件が増えていきます。
そして子どもの歯ぐきは、本人からは合図が上がってきません。市川でお子さんの口の中が気になったら、週に一度でも縁の色を見るところから始めて、気になる変化があれば早めにご相談いただければと思います。
お子さんの歯ぐきを見るときの注意点
注意点
- お子さんの歯ぐきは成長や生え替わりの影響を受けるため、大人と同じ基準では判断しません
- 赤みや出血は歯ぐき以外の理由でも起こることがあり、見た目だけで原因は決められません
- 強くこすると歯ぐきを傷めることがあります。力を入れることで補おうとしないでください
- 確認の習慣は変化に早く気づく助けになりますが、炎症が起きないと言い切れるものではありません
- 検査の範囲は年齢や状態に応じて調整し、無理に行うことはありません
- レントゲン撮影は必要性を判断したうえで行い、目的と方法を事前にご説明します
おおよその費用
お子さんの歯ぐきを確かめる診察も、そこから続く処置や道具のご案内も、健康保険で受けていただけるのが原則です。お会計は、その日に行った項目に定められた点数へ負担割合を掛けて決まります。加えて、お住まいの自治体による医療費助成の対象となることがあり、その場合の実際のご負担は制度の内容によって変わります。個々の金額は当サイトには記載しておりません。
ご家族でのご来院でも、現金をご用意いただかずにカードでまとめてお会計いただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)に準じて、お子さんの歯ぐきについて調べている保護者の方が、時期ごとの見方と費用の扱いを理解したうえで受診を検討できるようお伝えします。
※歯ぐきの状態や成長の進み方には個人差があります。※助成の内容はお住まいの自治体によって異なります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さんの歯ぐきの状態や成長の進み方は一人ずつ違います。判断に迷われたときは、歯科医院までお問い合わせください。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。