自分に必要な予防歯科の内容は?
リスクで変わる中身【市川】
同じ家に住み、同じものを食べていても、歯科医院で受ける内容が家族それぞれ違うことがあります。お父さんは付着物を取る時間が長く、お子さんは歯の表面に薬を塗ってもらい、おばあさんは根元を重点的に見てもらう。市川市の当院でも、待合室で「なぜ内容が違うの」と話されているご家族をお見かけします。
予防歯科の内容が全員同じにならないのは、優先すべきものが人によって違うからです。この記事では、何が「材料」になって内容が決まるのかを整理し、今の状態から必要なものを絞る早見表と、優先順位の付け方をまとめました。すべてを受けなければいけないわけではない、というところから始めます。
予防歯科の内容は全員同じではない|
何が材料になるのか
受ける内容を決めているのは、年齢でも、通っている期間でもありません。今の口がどういう状態にあり、どこが弱点になっているかという材料です。まずは、その材料にどんなものがあるのかを見ていきます。
材料は大きく5つ
一つめは、これまでに治療した歯の数と場所です。人工物と歯の境目は数が増えるほど確認の手間が増えます。二つめは、歯ぐきの状態。腫れや出血があるかどうかで、優先されるものが変わります。三つめは、汚れが残りやすい場所の分布で、これは同じ人でもいつも同じ場所に出ることが多いものです。四つめは、唾液の量。少ない時間帯が長いほど条件は厳しくなります。五つめが、飲食のリズムや喫煙といった生活の条件です。
この5つは、どれか一つが目立っている方もいれば、いくつかが重なっている方もいます。重なっている場合、全部に同時に手をつけるとどれも中途半端になりますから、順番をつけることになります。
材料は年齢では決まらない
「若いから軽くて済む」「年配だから手厚く」と考えられがちですが、実際にはそう単純ではありません。二十代でも治療した歯が多ければ確認すべき場所は増えますし、七十代でも歯ぐきが安定していれば行うことは少なくなります。年齢は目安の一つにすぎず、決め手にはなりません。
お子さんの場合も同じです。生えたばかりの歯があるかどうか、生え替わりの途中かどうかで見る場所が変わります。同じ学年でも進み方は違いますから、学年ごとに内容が決まっているわけではありません。
自覚がないほうが多い
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、歯ぐきの病気について「初期の段階ではなかなか自分自身で気がつくような症状は出てきません」と説明されており、リスクの高い対象として45歳以上の方、喫煙している方、妊娠中の方、糖尿病のある方などが挙げられています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-003.html )。
つまり、困っていないから何も要らない、とは言い切れません。逆に、痛みがないうちに材料をそろえておくと、軽い内容で済ませられる可能性が高まります。
「全部やる」より「効きやすいところから」
同じe-ヘルスネットの別の解説では、歯みがきについて「正しく実施されればある程度の効果は期待できるもの」としつつ、個人の意志と努力に左右されることが指摘されています。一方でフッ化物の利用は「再石灰化を促進し歯質のむし歯に対する抵抗性の強化を目的」とした方法で、身体の抵抗力を高める対策として重要と位置づけられています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の予防法」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-005.html )。
ここから読み取れるのは、努力に頼る部分と、仕組みで支えられる部分を分けて考えるという発想です。続けにくいことばかりを積み上げるより、効きやすいところを先に押さえるほうが現実的です。
今の状態から、
優先される内容を絞る
ここからは、よくある状態と、そのときに前へ出やすい内容を並べます。あくまで目安で、実際は検査の結果と合わせて決まります。
| 今の状態 | 優先されやすい内容 |
|---|---|
| 治療した歯が多い | 優先されやすい内容:人工物と歯の境目の確認と、画像での経過観察。間隔は短めに |
| 歯ぐきから血が出る | 優先されやすい内容:歯ぐきの検査と付着物の除去、当て方の確認が先に来る |
| 硬い付着物が付きやすい | 優先されやすい内容:除去の間隔を短くする。付きやすい部位を決めて重点的に |
| 色が気になる | 優先されやすい内容:表面の色を落とす処置。歯そのものの色は別の相談に分ける |
| 口が乾きやすい | 優先されやすい内容:歯の質を支える方法の検討と、乾く時間帯の確認 |
| 生えかけの歯がある | 優先されやすい内容:背の低い歯の面の確認と、その部位に合わせた対応 |
| 間隔が空きがち | 優先されやすい内容:1回で確認する範囲を絞り、家で続けられる形に寄せる |
優先順位の付け方は3つの問いで足りる
迷ったときは、次の順に考えると整理できます。まず「いま炎症が起きているか」。起きているなら、そこを落ち着かせることが最優先になります。腫れや出血がある状態で他のことを足しても、効果が見えにくいからです。次に「弱点がはっきりしているか」。境目、根元、生えかけの面など、場所が決まっているなら、そこに手を集めます。場所が定まるほど、家でのケアも具体的になります。最後に「続けられるか」。理想的でも家で回らない方法は、結果として効きません。
この3つを通すと、受けるものはかなり絞られます。全部を毎回受ける必要がないのは、こういう理由からです。
変わるのは内容だけでなく、間隔も
優先されるものが決まると、次に来る時期も決まってきます。落ち着いている方は間隔を広げられますし、弱点がはっきりしている方は短くしたほうが結果につながります。同じ家族でも、この間隔が揃わないことはよくあります。来院日をそろえたい場合は、内容を変えたまま日にちだけ合わせるという方法も取れます。全員を短い間隔に合わせる必要はなく、必要な方だけ回数を増やす形にすれば、負担も抑えられます。
受けないと決めたものも記録しておく
今回は見送ったという判断も、残しておくと後から役に立ちます。次に状態が変わったときに「前回は必要なかったが今回はどうか」と比べられるからです。断ったことが積み重なって記録から消えてしまうと、同じ説明を毎回聞くことになりかねません。
当院では、行ったことだけでなく、ご相談のうえで見送ったものも控えるようにしています。ご家族で通われている場合、誰が何を選んだかが分かっていると、次の説明も短く済みます。
服のサイズ直しに近い
既製の服を買っても、丈を詰める人もいれば、袖を詰める人もいます。全員が同じ場所を直すわけではありませんし、直す必要がない人もいます。予防歯科の内容も同じで、標準的な形はあっても、どこに手を入れるかは体に合わせて決まります。「みんなが受けているから」ではなく、「自分はどこが合っていないか」で選ぶほうが、無駄が出ません。
市川で家族それぞれに合う内容を
相談するなら
ご家族で同じ日に来院されても、椅子の上で行うことは一人ひとり違って構いません。むしろ違うほうが自然です。
同じ日に来ても、中身は分けられる
お一人ずつ状態を確認したうえで、その日に行うことをそれぞれ決めます。全員に同じ処置を並べるより、必要なところに時間を寄せたほうが結果が出やすいためです。付き添いの方には、待っている間に他のご家族の説明を聞いていただくこともできます。
一度にすべてを決めなくてよい
初回で内容を確定させる必要はありません。まず状態を確かめ、次の来院で反応を見てから組み立てるという進め方もできます。とくに小さなお子さんや、久しぶりに歯科へ来られた方の場合は、慣れる時間を含めてゆっくり決めていくほうがうまくいきます。
逆に、はっきりした困りごとがあるときは、そこを先に扱ってから全体の設計に入ります。順番はご希望に合わせて動かせますので、遠慮なくお伝えください。
希望があるときは先に伝える
「今日は色が気になる」「奥歯に食べ物が挟まる」といった具体的なご希望があれば、その日の組み立てが変わります。逆に、特に困っていない場合は状態の確認が中心になります。どちらでも構いませんので、椅子に座った時点でひとことお聞かせください。
当院でできること
- 昼の休みを設けず20時30分まで、休診日なく診療しています。学校やお仕事の後にご家族そろってお越しいただけます
- お一人ずつ状態を確認し、その日に優先するものと見送るものを分けてお伝えします
- 個室の診療室で、どこが弱点になっているかを画面でお見せしながらご説明します
- 歯科用CTとマイクロスコープを備え、詰め物のふちや根元の状態まで確認できます
- WEBとLINEから24時間ご予約いただけます。ご家族分をまとめて同じ時間帯にお取りいただけます
よくある質問
すすめられた内容を断ってもいいですか?
家族で内容が違うのは、誰かの状態が悪いということですか?
自分の弱点はどうすれば分かりますか?
状態が変わったら、内容も変えるのですか?
受ける内容が少ないと、手を抜かれているようで不安です。
まとめ|自分に必要な予防歯科の内容は、材料から決まる
予防歯科の内容は、治療した歯の数、歯ぐきの状態、汚れの残り方、唾液の量、生活の条件という材料から組み立てられます。全員に同じ形があるわけではなく、必要なものは人によって入れ替わります。
迷ったときは、炎症があるか、弱点がはっきりしているか、続けられるかの3つで絞ってみてください。市川で家族それぞれの内容をご相談される際も、まずは今の材料を確かめるところから始めていただければと思います。
内容を選ぶうえでの注意点
注意点
- この記事の早見表は考え方の目安であり、実際に受ける内容は診察と検査の結果をもとに歯科医師が判断します
- 同じ状態でも、年齢や口の形によって優先されるものが変わることがあります
- 受ける内容を絞ることは、確認を省くことと同じではありません。見る範囲は変えずに、手を入れる場所を選びます
- 付着物の除去のあと、しみる感覚や軽い出血が一時的に現れることがあります
- フッ化物を用いる方法は、年齢や口の状態によって適否と扱いが分かれます
- 来院の間隔は状態の変化に応じて見直すことがあり、家族で同じにはならない場合があります
おおよその費用
受ける内容を絞ると、費用の見通しも立てやすくなります。歯ぐきの状態の確認と、それに伴う処置やご説明は保険で受けられることが多く、その日の内容ごとの点数に負担割合を掛けた額をお支払いいただきます。自費にあたるのはPMTCとガムピーリングで、料金はどちらも15,000円(税抜)となります。ご家族それぞれで受ける内容が違えば金額も変わりますので、始める前におおよその見込みをお伝えします。
現金をご用意いただかなくても、クレジットカードでそのままお会計いただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨に即して、予防歯科の内容を選ぶ方が、優先の考え方と費用の区分を理解したうえでご家族に合う形を検討できるよう記載しています。
※必要な内容には個人差があります。※記載の料金は税抜です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。必要となる内容や優先順位はお口の状態によって変わります。気になる点がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。