感染根管治療の費用は?
神経を抜く治療・やり直しとの差【市川】
「この歯は感染根管なので、根の治療に何回か通っていただきます」。そう説明を受けて、まず気になるのが費用ではないでしょうか。神経を抜く治療とは料金が違うのか、昔治療した歯のやり直しだとさらに高くなるのか、被せ物まで含めると全部でどのくらいになるのか。家計を預かる立場だと、始める前におおよその見通しを持っておきたいものです。
この記事では、感染根管治療の費用について、神経を抜く治療ややり直しの治療と比べながら、どこで差が生まれるのかを整理します。金額を一律に示すことはできませんが、費用を動かす要素が分かれば、見積もりの説明もぐっと理解しやすくなります。感染根管治療がどんな治療かは根管治療の基本を解説した記事で、治療の工程や自費の料金は根管治療のページでご紹介しています。市川で、ご家族の治療費の見通しを立てたい方の参考になれば幸いです。
感染根管治療の費用が
神経を抜く治療と同じにならない理由
根の治療はひとくくりに「根管治療」と言われがちですが、健康保険の仕組みの中では、歯の中の状態によって別々の項目として扱われます。費用の違いを考えるには、まずこの区別を知っておくと見通しが立てやすくなります。
「神経を抜く治療」と「感染根管の治療」は別の項目
厚生労働省のe-ヘルスネットは、虫歯が神経まで届いた場合などに神経を取り除く処置を抜髄と呼び、「抜髄は一般的に「神経を抜く」と表現されることがあります。」と説明しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の治療の流れ」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-004.html )。一方、神経がすでに働かなくなり、根の中に細菌が広がった歯に行うのが感染根管の治療です。保険の点数表では、この二つが別の処置として定められており、どちらも根の本数に応じて区分されています。そのため、同じ歯でも「どちらの処置になるか」で、その日の窓口の額が変わります。
一度きりの項目と、通うたびに加わる項目
根の治療の費用は、一度だけかかる項目と、通院のたびにかかる項目の組み合わせでできています。感染根管の歯では、根の中の消毒に回数がかかりやすいため、後者の比重が大きくなる傾向があります。
- 最初の回:診察と、レントゲンなどの画像検査。根の中を開けて汚れを取り除く処置
- 通うたび:根の中の洗浄と、消毒の薬を入れ替える処置、仮のふた
- 根の中が落ち着いたら:根の中を材料で詰めて封じる処置と、確認のレントゲン
- その後:土台を立て、型を取って被せ物を装着する工程
やり直しの治療で加わるもの
以前治療した歯をもう一度治す場合は、上の流れの前に、古い被せ物や土台、根の中に詰めてある材料を外す工程が加わります。金属の土台が深く入っていると、外すのに時間がかかり、外すための処置の費用もかかります。治した歯が再び悪くなる背景には、詰め物の下で虫歯が進んでいることも少なくありません。その仕組みは次の記事でまとめています。
費用を動かすもの
根の本数・回数・古い詰め物・被せ物
同じ「感染根管治療」でも、歯によって費用に幅が出るのは、いくつかの要素が重なるためです。神経を抜く治療、感染根管治療、やり直しの治療で、費用の項目がどう違うのかを表にまとめました。
3つの治療で費用の項目を比べる
| 費用の項目 | 神経を抜く治療 | 感染根管治療 | やり直しの治療 |
|---|---|---|---|
| 根の中の処置 | 神経を抜く:生きた神経を取る処置 | 感染根管:感染した根の中を清掃する処置 | やり直し:感染根管の処置に準じる |
| 消毒の回数 | 神経を抜く:比較的少なめで済むことが多い | 感染根管:根の中が落ち着くまで重ねる | やり直し:病変の大きさにより多くなりやすい |
| 古い材料の除去 | 神経を抜く:通常はない | 感染根管:詰め物があれば外す | やり直し:被せ物・土台・根の中の材料を外す |
| 被せ物 | 神経を抜く:保険・自費から選ぶ | 感染根管:保険・自費から選ぶ | やり直し:作り直しになることが多い |
表で見ると、感染根管治療とやり直しの治療では、「消毒の回数」と「古い材料の除去」の行が費用を押し上げやすいことが分かります。逆に言えば、この2つの見通しを最初に確認しておくと、総額の予想とのずれが小さくなります。
根の本数による違い
根の数は歯の種類によって異なり、前歯はおおむね1本、小臼歯は1〜2本、奥の大臼歯は3本以上あることが多いとされています。保険の項目は根の本数で区分されているうえ、本数が多いほど1回あたりの処置にも時間がかかります。同じ感染根管治療でも、前歯と奥歯では費用も通院回数も変わると考えておくと安心です。
また、奥歯は口の奥にあって器具が届きにくく、根が曲がっていることも多いため、レントゲンだけでなく歯科用CTで根の形を確かめてから治療に入る場合があります。画像検査が加わる分その日の費用は増えますが、見落としを減らすことで、あとからやり直しになる可能性を下げることにつながります。
通院回数による違い
消毒の回数は、根の先の病変の大きさや、根の中が落ち着くまでの早さによって決まります。通院の間隔があきすぎると、仮のふたのすき間から細菌が入り直し、消毒の回数が増えることがあります。予定どおりに通うことは、結果として費用を抑えることにもつながります。
被せ物の選び方で総額は大きく動く
根の治療の部分は保険で行い、最後の被せ物だけを自費の素材にするという選び方もできます。総額の中で被せ物の占める割合は大きく、どの素材を選ぶかで最終的な支払いは大きく変わります。素材ごとの見た目や特徴の違いは、次の記事で比べています。
自費の根管治療を選ぶ場合
保険の治療とは別に、顕微鏡(マイクロスコープ)で拡大しながら進める自費の根管治療と、MTAという材料による処置もご用意しています。料金は前者が50,000〜100,000円、後者が10,000円です(いずれも税抜)。1回にかけられる時間や使える材料の幅が広がる一方、費用は保険の治療より高くなります。どちらが合うかは歯の状態によって異なるため、両方の見積もりを比べてから決めていただけます。
医療費控除の対象になるかどうか
1年間に支払った医療費が一定の額を超えると、確定申告で医療費控除を受けられる場合があります。国税庁は、歯の治療費について「歯科医師による診療または治療の対価で、その病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額は、医療費控除の対象となる医療費に該当します。」としています(参照:国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm )。自費の治療を選ぶ場合も、領収書は保管しておきましょう。
市川で治療費の見通しを
確かめてから始めるには
感染根管治療の費用は、画像検査をして根の本数や病変の大きさ、古い材料の有無を確かめてはじめて見通しが立ちます。当院では、治療を始める前に、予想される通院回数と、被せ物まで含めた費用の考え方をお伝えしています。市川市内にお住まいの方はもちろん、市川駅周辺で買い物のついでに相談先を探している方もどうぞ。
見積もりの説明で聞いておきたいこと
- この歯は、神経を抜く治療・感染根管治療・やり直しのどれに当たるか
- 根の本数と、消毒に通う回数のおおよその見込み
- 古い被せ物や土台を外す処置が必要かどうか
- 被せ物を保険の素材にした場合と、自費の素材にした場合の違い
- 途中で見通しが変わるとしたら、どんなときか
家族の治療費はまとめて考える
医療費控除は、生計を同じくするご家族の医療費を合わせて計算できます。ご家族それぞれが治療を受けている時期は、領収書を一か所にまとめておくと、年末に集計しやすくなります。お子さんの治療は、自治体の子ども医療費の助成が使える場合もありますので、受付で医療証をお見せください。
結果として費用を抑えることにつながる習慣
- 予約の間隔をあけすぎず、決めた予定どおりに通う
- 仮のふたが取れた、欠けたときは、次の予約を待たずに連絡する
- 被せ物は、見た目と耐久性、費用を比べてから選ぶ
- 治療後も定期検診で被せ物の縁を確かめ、再発を小さいうちに見つける
どれも特別なことではありませんが、やり直しや追加の処置を減らすことが、長い目で見た治療費の差になって表れます。
当院でご対応できること
- 市川駅南口から歩いて7分ほどの場所にあり、車で来られる方には駐車場もございます。休みの日がなく、夜は20時30分まで開いているので、根の治療の通院も間隔をあけずに組めます
- 歯科用CTで根の本数や病変の広がりを確かめ、通院回数の見込みをお伝えしてから治療を始めます
- 被せ物は、保険と自費の素材を実物や写真で比べながら、ご家族と相談して選んでいただけます
- 個室の診療室なので、費用のことも周りを気にせずお尋ねいただけます
- ご予約はネットとLINEから受け付けています
よくある質問
感染根管治療は、神経を抜く治療より費用が高くなりますか?
1回の通院で、どのくらいの金額を用意しておけばよいですか?
被せ物まで含めると、総額はどのくらい変わりますか?
保険で始めた根の治療を、途中から自費の治療に変えることはできますか?
子どもの歯の根の治療にも、同じように費用がかかりますか?
まとめ|感染根管治療の費用は?
消毒の回数と古い材料の除去が差を生む
感染根管治療の費用は、保険では神経を抜く治療とは別の項目として扱われ、根の本数、消毒に通う回数、古い材料を外す処置の有無、被せ物の選び方によって変わります。やり直しの治療では除去の工程が加わり、被せ物も作り直しになることが多くなります。費用の見通しを立てるには、画像検査のあとでこれらの要素を一つずつ確認していくことが近道です。
市川で、治療を始める前に費用の考え方を聞いておきたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
費用を見積もるときに知っておきたい注意点
注意点
- 治療を始めたあとに根の形の複雑さや古い材料の状態が分かり、通院回数が見込みより増えることがあります
- 古い土台を外す際に歯が割れるなどして、歯を残せないと判断する場合があります
- 治療の途中で噛んだときの痛みや腫れが出ると、消毒の回数を追加することがあります
- 根の治療を終えても、病変が残ったり再び現れたりして、再治療や外科的な処置が必要になることがあります
- 自費の被せ物や根管治療は、保険の治療より費用が高くなります
おおよその費用
保険で行う感染根管治療の窓口負担は、検査・根の中の処置・消毒・根を詰める処置などの点数を合計し、年齢や所得に応じた負担割合をかけて決まります。本文で触れたとおり、根の本数や通院回数によって変わるため、当院では一律の金額を掲載していません。自費の場合の料金は、マイクロスコープ使用の根管治療で50,000〜100,000円、MTAの処置で10,000円です(税抜)。
当院の会計は、現金のほかクレジットカードでも行えます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の規定をふまえて、感染根管治療を受ける方が費用の決まり方と注意点を理解したうえで治療を選べるよう、費用を動かす要素を記しています。
※治療の回数や費用には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。お会計の額は、根の数や通院回数、選ぶ被せ物、保険の負担割合によって変わります。費用のことで迷われたら、治療を始める前に歯科医院へご相談ください。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。